【北朝鮮ミサイル】日本はPAC3でなぜ迎撃しない?理由を考察

この記事では、北朝鮮が発射するミサイルについて「日本はPAC3でなぜ迎撃しないのか」…といった理由について考察していきたいと思う。

9月15日7:00頃にJアラートが発令されたが、今回で2回目になる。

15日に発射されたミサイルも太平洋へ通過したため、これによる被害は出なかったが、「またミサイルか」と起こされるのはもはや異常だろう。

威嚇なのか、日本・アメリカに対するけん制なのか、発射する明確な理由は別に考えて、「北朝鮮側には最も強い言葉で非難した」と説明されても納得いかない方、「もし落ちたら大変だから撃ち落とせばいいのに」と感じる方も多いのではないだろうか。

  • 迎撃する性能が無いから起動させないのか
  • 迎撃する機能はあるが、出来ない理由があるのか

この点について見ていこう。

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北朝鮮のミサイルを日本はなぜ迎撃しないのか?

15日に発射されたのは「中距離弾道型ミサイル」。

直接アメリカ側に脅威を与える物では無かったものの、日本人からすれば上空をミサイルが飛んでいるなんて、恐ろしい事態だ。

さて、結論から言うと、2度に渡って北が日本の上空を通過させた中距離弾道ミサイルは日本が迎撃することが出来ない。

迎撃できない理由はミサイルの高度が100km以上あるため。つまり日本の上空を通っている間は”領空外”なので「迎撃という形を取れない」のだ。

さらに言えば、「中距離弾道ミサイル(IRBM)」・「大陸間弾道ミサイル(ICBM)」は日本を直接狙うミサイルには適していない。

このミサイルで狙うのはハワイやグアムの可能性が高い。

確かに、上空をミサイルが飛んでいる以上、危機感を持たなければいけないのは当然だ。

しかし、政府・自衛隊がそれに対して変わらぬ姿勢でいるのは、決して「迎撃の技術が低い」とか「迎撃しても効果が無い」といった理由ではない。

ハワイ・グアムをターゲットとした大陸間弾道ミサイル・中距離弾道ミサイルへの迎撃措置はアメリカ軍が対応をする。

PAC-3やSM-3は9月並びに8月に発射された中距離弾道ミサイル・火星12を迎撃する目的で配備されているわけではない。

あくまでも日本に脅威を与える可能性が極めて高い「ノドン」やら「北極星2号」からの防衛が目的である。

日本が北朝鮮のミサイルを迎撃を行えるタイミングとは?

上記では、そもそも中距離弾道型や大陸間弾道ミサイルが発射されても日本側は迎撃する事がほぼ出来ない状態と触れたが、逆に、迎撃できる状態とはいつなのか?

はじめに知っておかなければいけないのが、破壊措置命令に基づく武器の使用の基準。

北朝鮮が発射したような、ミサイルやそれらの破片などが落下した際、”人や物への被害を防止するため迎撃の必要がある”と認められない限り、迎撃することは出来ないのだ。

※参考文献:自衛隊法(82条の3)

冒頭では「領空外」について触れたが、それ以前に、9月・8月ともに、中距離弾道ミサイルが落下せずにそのまま通過する事が分かったため、”迎撃する必要も無かった”というわけだ。

  • 中距離弾道ミサイル(IRBM)や大陸間弾道ミサイル(ICBM)への迎撃はアメリカ軍が対応
  • 日本が迎撃するのは「”人の命や物(資産)への被害を防止するため迎撃の必要がある”」と認められた時のみ
  • 日本にとって最も脅威となるのは「ノドン・北極星2号(準中距離弾道ミサイル)」

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日本のPAC-3やSM-3とは一体何なのか分かりやすく解説

SNSなどを見ると「さっさとPAC-3で撃ち落とせばいいのでは?」といった投稿を多く目にするが、PAC-3はそもそもそういった目的で配備されているわけではない。

弾道型ミサイルの特徴は、文字通り発射されると山なりに飛行して着弾する。

上昇⇒上昇を終え高高度を飛行⇒下りに入りターゲットに着弾

これらを「ブーストフェイズ⇒ミッドフェイズ⇒ターミナルフェイズ」と呼ぶ。

この3段階に合わせて、迎撃装置を対応させる。

ブーストフェイズを狙うのは難しい

まずは弾道ミサイルが発射されて上昇する段階。

発射されてから加速するまでは、速度は遅いため、この中では一番迎撃しやすいのがブーストフェイズである。

しかし、ブーストフェイズ中に迎撃するためには、より敵地に接近する必要がある。

ターゲットとしては狙いやすいものの、戦略としてはかなり厳しいため、現実的ではない。

ミッドフェイズはSM-3を使って迎撃

弾道ミサイルが加速しながら上昇を終え、高高度を飛行している段階。

ミッドフェイズでは日本のイージス艦に搭載されているSM-3が適している。

イージスに備わっているレーダーが、弾道ミサイルの飛行軌道を算出⇒弾道ミサイルを直撃して破壊させる。

ミサイルの軌道を算出できるという事は、北朝鮮が発射したミサイルが日本本土に着弾するかどうかも推測する事が可能。

だからこそ、9月15日に関しては北朝鮮が発射してから2分という短時間でJアラートを発令する事が出来たというわけだ。

ターミナルフェイズはPAC-3を使っての迎撃

再び大気圏に突入する最終段階。速度も一番出ている状況である。

この最終フェイズにPAC-3を使用して迎撃を行うのだ。

ただし、この段階だと弾道ミサイルは速度を上げて落下する。高度が低くなる代わりに、加速してしまうと迎撃は難しくなる。

最後に

中距離弾道ミサイルが上空を通過しても、日本が迎撃をしない理由を説明してきたが、どちらにせよこれまでの北朝鮮の行為は、日本の安全保障を脅かすものである。

国連安全保障理事会議への違反行為であるため、非難されるのは当然だろう。

だが、もしもの時は短時間で最善の行動をとる必要がある。日頃から非難する場所を決めておいたり、一番被害を抑えられる方法を確認しておこう。

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